一間四方、入母屋造の宮殿(くうでん)です。随所に柳沢氏の家紋の『四つ花菱』紋が施されています。
棟札から、享保8年(1723)につくられたものであることがわかります。
蟇股(かえるまた)と格狭間(こうざま)には、彩色のある彫刻が付けられていて華やかに感じられます。また各面の格狭間に施されている植物をあしらった彫刻は、宮殿左右で表・裏の意匠(阿吽の意匠)となっています。
全体が荘厳に造られ、上質なうえに丁寧な仕上げがなされています。
この宮殿は、柳沢吉里が直接寄進したものといわれています。
華光院宮殿